+現実逃避(エスケィプズム)+
2005年9月6日 詩嗚呼この虚無感
物語と戯曲は
私から何かを奪って行ってしまう
愛しければ愛しい程
魂はその中で快く舞い
嗚呼きっとこれが望む世界なのだと
歌う様に囁く
そして幕が降ろされた時から
旅立って行ってしまう
嗚呼間違ったのだ私は
奪われたのではなく自ら旅立ったのだ
嗚呼この虚無感
埋めようとするとまた次々と
その中へ旅立って行ってしまうのだ
物語と戯曲は
私から何かを奪って行ってしまう
愛しければ愛しい程
魂はその中で快く舞い
嗚呼きっとこれが望む世界なのだと
歌う様に囁く
そして幕が降ろされた時から
旅立って行ってしまう
嗚呼間違ったのだ私は
奪われたのではなく自ら旅立ったのだ
嗚呼この虚無感
埋めようとするとまた次々と
その中へ旅立って行ってしまうのだ
帰り行く烏を追う事も
小さな雀を手に取る事も出来ぬ私と謂う動物は
普段は文明を纏っているが
何も持たず獣の前へ放り出されれば
為す術も無く
喰い散らかされるだけだろう
そんな小さな私が
声を張り上げて叫ぶのは
遠い地の遠くしかし同じ空の下に居る
我が最愛の者に捧ぐ言葉なのだろう
私などの口から発するのは気が引けるが
私の持つ語彙にはその言葉しか見付からないのだ
小さな雀を手に取る事も出来ぬ私と謂う動物は
普段は文明を纏っているが
何も持たず獣の前へ放り出されれば
為す術も無く
喰い散らかされるだけだろう
そんな小さな私が
声を張り上げて叫ぶのは
遠い地の遠くしかし同じ空の下に居る
我が最愛の者に捧ぐ言葉なのだろう
私などの口から発するのは気が引けるが
私の持つ語彙にはその言葉しか見付からないのだ
+Invitation+
2005年9月4日 詩Lead me lead me
I want you to lead me to that world
Take away this feeling of nothingness
Even if you are not wanting
Your long and slender fingers tempted me
The finger of you who turn over the pages of the book
And the book which you were reading is
Tempting me
If you gaze at my eyes with your clear eyes
lead me to that world
I want you to lead me to that world
Take away this feeling of nothingness
Even if you are not wanting
Your long and slender fingers tempted me
The finger of you who turn over the pages of the book
And the book which you were reading is
Tempting me
If you gaze at my eyes with your clear eyes
lead me to that world
逢いたくて追われ続けて
逢いたくて逃げ続けた
貴方が私に刺客を差し向けたから
こうしていれば何時か貴方に辿り着くかも知れないから
貴方と繋がって居られるから
逢いたくて追われ続けて
逢いたくて逃げ続けた
何の進展も無いのは解っている
それでも終える事は出来ない
この世で一番恐ろしい魔法
逢いたくて逃げ続けた
貴方が私に刺客を差し向けたから
こうしていれば何時か貴方に辿り着くかも知れないから
貴方と繋がって居られるから
逢いたくて追われ続けて
逢いたくて逃げ続けた
何の進展も無いのは解っている
それでも終える事は出来ない
この世で一番恐ろしい魔法
蝋燭の前
口を窄めて少女が止つてゐる
何を想い描いてゐる
もう消えかけた蝋燭に
部屋には甘い芳香が漂ひ、
夢見がちの者なら直ぐに虜に成つて仕舞ふだらう
でもきつと、彼女は眞劍なのだ
赤の他人に消されるか、自ら消えるか
其のどちらが幸せなのか
甘い芳香は其の場に居た総ての腦天を刺激し、
椅子の上に乘つた彼女の目線にはもう何も映ら無い
其の主だけが、今も尚搖らめき續けてゐる
そして何時か、此の部屋は闇に鎖される
少女は動き出すだらう
口を窄めて少女が止つてゐる
何を想い描いてゐる
もう消えかけた蝋燭に
部屋には甘い芳香が漂ひ、
夢見がちの者なら直ぐに虜に成つて仕舞ふだらう
でもきつと、彼女は眞劍なのだ
赤の他人に消されるか、自ら消えるか
其のどちらが幸せなのか
甘い芳香は其の場に居た総ての腦天を刺激し、
椅子の上に乘つた彼女の目線にはもう何も映ら無い
其の主だけが、今も尚搖らめき續けてゐる
そして何時か、此の部屋は闇に鎖される
少女は動き出すだらう
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+旅立ち+(一行詩)
2005年8月30日 詩何が終れるのだらう
何が始まるのだらう
この一滴の水から
何が生れるのだらう
何が死すのだらう
この一滴の水から
微生物は既にこの中に居るのだ
ただ見えぬだけなのだ
私は
水から生れたのだと聞く
見えぬ物を信じぬ性質(たち)ではない
慥かに微生物は此処に居るのだ
何が始まるのだらう
この一滴の水から
何が生れるのだらう
何が死すのだらう
この一滴の水から
微生物は既にこの中に居るのだ
ただ見えぬだけなのだ
私は
水から生れたのだと聞く
見えぬ物を信じぬ性質(たち)ではない
慥かに微生物は此処に居るのだ
ねえお月様
あなたから
花火はどんな風に見えるのかな
花火大会の打ち上げ花火
お店で売ってる打ち上げ花火
恐る恐る、ねえ
隣にいる娘(こ)の顔を覗くの
オレンジ色に染まってさ
ねえまた次の夏もこうしているのかしら
ねえお月様
あなたから
私はどんな風に見えるのかな
ねえ笑えてなくても許してね
どうか責めないでね
ねえお月様
あなたから
私達はどんな風に見えるのかな
あなたから
花火はどんな風に見えるのかな
花火大会の打ち上げ花火
お店で売ってる打ち上げ花火
恐る恐る、ねえ
隣にいる娘(こ)の顔を覗くの
オレンジ色に染まってさ
ねえまた次の夏もこうしているのかしら
ねえお月様
あなたから
私はどんな風に見えるのかな
ねえ笑えてなくても許してね
どうか責めないでね
ねえお月様
あなたから
私達はどんな風に見えるのかな
独り部屋閉籠もり自己嫌悪
過去変化無しそれが常識
未来変化有りそれが希望
でも希望踏み潰したのは自身
そして独り自己嫌悪
怒り狂った馬鹿に嫌悪感
それが自分じゃ益々自己嫌悪
もうヤメなきゃいけないそれが義務
そして一週間後の夢は崩壊
そうして義務から独り閉籠もり
飢えた動物の転がる部屋
其処で独り閉籠もり
過去変化無しそれが常識
未来変化有りそれが希望
でも希望踏み潰したのは自身
そして独り自己嫌悪
怒り狂った馬鹿に嫌悪感
それが自分じゃ益々自己嫌悪
もうヤメなきゃいけないそれが義務
そして一週間後の夢は崩壊
そうして義務から独り閉籠もり
飢えた動物の転がる部屋
其処で独り閉籠もり